予防接種
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クリニックでは、安心して予防接種や乳幼児健診を受けていただけるように、14時〜15時30分の診療時間は、お熱のないお子さまのみの受診とさせていただいております。
その他の時間でも予防接種は受けていただくことができますので、ご予約の上お越しください。
川口市内あるいは乗り入れで公費の予防接種の場合、窓口払いはありません。
ご持参いただくもの
予防接種は、万全の体調でうけていただくことでより効果が期待できます。来院された時にもお熱を測り、健康状態を確認してから接種させていただきます。
ワクチンを接種することを予防接種といいます。予防接種によって、ウイルスや細菌に対する抵抗力(免疫)を作り出します。病気にかかりにくくしたり、重症化を防ぐことができます。
ワクチンは、感染の原因となるウイルスや細菌をもとに作られています。
保育園や幼稚園に入園する前のお子さまは、抵抗力が弱く、集団生活が始まると色々な病気にかかります。また、感染症の中には学校保健安全法により出席停止になる病気もあります。
集団生活を始める前に、予防できるものはできるだけ予防してあげることで、お子さまの負担を減らすことができます。
成分の違いから、「生ワクチン」と「不活化ワクチン」に分けられています。
予防接種には、市区町村が主体となって行う「定期接種」と、希望される方が各自で受ける「任意接種」があります。定期接種は公費で受けることができます。
任意接種は自己負担となりますが、重い合併症を起こす病気も防ぐことができますので、ぜひ積極的に接種してください。
日本の赤ちゃんが1歳前に接種する主なワクチンは、6-7種類。何回か接種するワクチンもあるので、接種回数はなんと15回以上にもなります。生ワクチンを接種した後は4週間あけなければ次のワクチンが接種できないので、スケジュールをこなすのはとても大変です。
一度にいくつも注射するとかわいそうに感じますが、1種類ずつ接種したとしても受ける注射の回数は結局同じです。副反応の出る可能性はもちろんありますが、1種類ずつ接種するのと基本的に変わりません。
同時接種は、必要な免疫をできるだけ早くつけてお子さまを守ることができ、通院回数も減らせます。スケジュールが簡単になり、接種忘れも減らすことができるのです。
これらの理由から、当院では同時接種をおすすめしております。単独接種ももちろん可能ですので、分からないことがあればいつでも医師にご相談ください。
Hib(ヒブ)は、感染すると中耳炎や肺炎を起こすことがあり、まれに脳を包む髄膜やのどの奥などに炎症を起こします。細菌性髄膜炎は、命を落としたり、脳に後遺症が残ることがある危険な病気です。
接種をはじめる月齢 | 接種回数 | 接種間隔 |
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生後2か月 | 4回(初回3回、追加1回) | 4-8週間隔で3回、3回目から7か月以上あけて1歳になってすぐに4回目を接種 |
肺炎球菌は、細菌性髄膜炎、敗血症などの命に関わる重い全身感染症や、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎などの感染症を起こします。
接種をはじめる月齢 | 接種回数 | 接種間隔 |
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生後2か月 | 4回(初回3回、追加1回) | 4-8週間隔で3回、3回目から60日以上あけて、生後12-15か月未満に4回目を接種 |
乳幼児がB型肝炎にかかると、ウイルスのキャリア(ウイルスを体内に保有した状態)になる確率が高く、将来、肝硬変や肝がんになる可能性があります。
接種をはじめる月齢 | 接種回数 | 接種間隔 |
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生後2か月 | 3回 | 4週間隔で2回、さらに1回目の接種から20週以上たってから3回目を接種 |
ジフテリア、百日咳、破傷風及びポリオ(急性灰白髄炎)を予防するワクチンです。
接種をはじめる月齢 | 接種回数 | 接種間隔 |
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生後2か月 | 4回(初回3回、追加1回) | 3-8週間隔で3回、3回目の約1年後(6か月後から接種可能)に4回目を接種 |
※第2期として、11歳から13歳未満に2種混合(DT)を接種します
結核は、結核菌という細菌を原因とした感染症です。乳幼児がかかると、全身性の結核症や結核性髄膜炎、粟粒(ぞくりゅう)結核を起こし、重い後遺症を残す可能性もあります。
接種をはじめる月齢 | 接種回数 | 接種間隔 |
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生後5か月 | 1回 | 標準的には、生後5か月から8か月未満に接種しますが、1歳未満であれば接種できます |
麻疹は、「はしか」ともよばれ、感染力の非常に強い病気です。発熱、咳、鼻水、めやに、発疹などの症状がでますが、重症の肺炎や脳炎を起こすこともあります。
風疹は、発熱、発疹、首のまわりのリンパ節の腫れなどを起こします。妊娠初期の妊婦さんが風疹にかかると、赤ちゃんが先天性風疹症候群という病気を持って生まれる危険性があるため、予防の重要性が特に注目されています。
接種をはじめる月齢 | 接種回数 | 接種間隔 |
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1歳になったらすぐに | 2回 | 1歳代で1回接種し、小学校に入学する前の1年間で2回目を接種 |
発熱、水ぶくれの発疹が主な症状です。とても感染力が強く、集団生活をしているお子さまは感染率が高くなります。
接種をはじめる月齢 | 接種回数 | 接種間隔 |
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1歳 | 2回 | 1歳で1回接種し、最低3か月以上(標準的には6か月-1年)あけて2回目を接種 |
蚊が媒介するウイルスによってかかる病気です。高熱・頭痛・嘔吐・意識障害やけいれんなどの症状が起こります。知覚障害や運動障害の後遺症が残ったり、亡くなることもある感染症です。
接種をはじめる月齢 | 接種回数 | 接種間隔 |
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3歳(状況によっては生後6か月から) | 第1期:3回(初回2回、追加1回) 第2期:1回 |
第1期:1-4週間隔で2回、2回目の約1年後に3回目を接種 第2期:9-12歳に1回接種 |
胃腸炎の原因となるウイルスはたくさんありますが、最も重症になりやすいウイルスの一つがロタウイルスです。嘔吐や下痢を何度もくりかえし、脱水を起こします。子どもは元々体重当たりの水分量が多く、さらに代謝が活発なので、気付かないうちにたくさんの水分を失ってしまうのです。
ロタウイルスには多くの型があり、一度かかっても繰り返しかかる可能性があります。ワクチンには、①1価(ロタリックス)と②5価(ロタテック)の2種類があります。
接種をはじめる月齢 | 接種回数 | 接種間隔 |
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①生後6週(おすすめは生後2か月から) | 2回 | 4週間以上あけて2回。生後24週までに完了。 |
②生後6週(おすすめは生後2か月から) | 3回 | 4週間以上あけて3回。生後32週までに完了。 |
おたふく風邪は、ムンプスウイルスによって発熱や耳下腺の腫れを起こす病気です。首が腫れて痛くなるだけでなく、髄膜炎や脳炎、難聴や精巣炎などの合併症を起こすこともあります。
川口市に住民登録のある1歳から7歳未満で小学校入学前のお子さまは、1人1回のみ3,000円の接種費用が助成されます。接種当日は、窓口で差額分のお支払いをお願いします。
接種をはじめる月齢 | 接種回数 | 接種間隔 |
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1歳 | 2回 | 1歳で1回接種し、5歳-7歳未満で2回目を接種(小学校入学前の1年間) |
感染力が強く、毎年大流行します。肺炎・急性中耳炎などを起こして重症化する場合もあります。合併症の脳症になると、けいれんや意識障害がおこり、重い後遺症をのこすこともあります。
接種をはじめる月齢 | 接種回数 | 接種間隔 |
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生後6か月以上 | 12歳までは毎年2回、13歳以上は通常1年に1回(2回接種することもできます) | 10-11月にかけて1回目を接種し、2-4週あけて2回目を接種 |
HPVに感染しても、ほとんどの場合自然にウイルスは消えます。しかし、女性でウイルスが消えずに長く持続感染する場合、5-10年以上経ってから子宮頸がんを発症することがあります。
HPVワクチン接種後にみられる一部の症状に、ワクチン接種と因果関係が否定できない例があり、専門家が調査しました。定期接種を中止するほどのリスクがあるとは評価されませんでした。
現在では接種勧奨が再開されております。
2価、4価、9価の3種類があります。
接種をはじめる月齢 | 接種回数 | 接種間隔 |
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中学1年生 | 2-3回 | 2価、4価:1年のうちに3回 9価:1年のうちに2回 |