日本人の2人に1人は何らかのアレルギー性疾患をもっています。
アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎は、いまだに増えています。気管支喘息は横ばいから減少、アトピー性皮膚炎は減少傾向が続いています。これには、ステロイドと上手に付き合えるようになってきたこと、スキンケアの重要性が広く理解されるようになってきたことなどが関係しています。小さなころからしっかりケアしてあげれば、早めに良くなり大人になる前に落ち着いてくることが多いのです。
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日本人の2人に1人は何らかのアレルギー性疾患をもっています。
アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎は、いまだに増えています。気管支喘息は横ばいから減少、アトピー性皮膚炎は減少傾向が続いています。これには、ステロイドと上手に付き合えるようになってきたこと、スキンケアの重要性が広く理解されるようになってきたことなどが関係しています。小さなころからしっかりケアしてあげれば、早めに良くなり大人になる前に落ち着いてくることが多いのです。
気管支喘息(喘息)は、空気の通り道(気道)に炎症が起き、さまざまな刺激に気道が敏感になって、発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気です。ゼーゼーヒューヒューと特有の呼吸の音が聞こえます。日本では、子供の10%前後が喘息をもっています。子どもでは、風邪などの感染症をきっかけに発症することが多く、その他、運動やアレルゲンの吸入、気候の変動などで発作を起こす場合もあります。
喘息発作が起きた時には、気管支を広げるお薬や吸入で治療をしますが、よくならない場合入院治療が必要となることがあります。
発作を繰り返すことで、気道が狭くかたくなり元に戻らなくなると、治療によって症状を抑えにくくなります。喘息発作を起こしにくくするお薬を上手に使うことで、発作の頻度を減らすことができますので、定期的な受診をお願いします。
食物アレルギーとは、特定の食べ物に含まれるアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)に「免疫」機能が強く反応してしまい、皮膚の赤み、眼の充血、のどのかゆみ、咳、腹痛、嘔吐など様々な症状を起こすものです。食物アレルギーにはさまざまなタイプがあります。原因食物を食べた後(直後~2時間以内)にアレルギー症状が出る即時型食物アレルギーでは、アナフィラキシーショックという重篤な症状が現われ、命に危険が及ぶことがあります。アナフィラキシーの疑いがある場合は一刻も早く救急車を呼んでください。
ただし、食物アレルギーを恐れて離乳食開始を遅らせたり、自己判断で食べ物を除去してしまうと、食物アレルギーを悪化させる可能性があります。はじめて食べるものは、しっかり加熱したものを少量から与え、少しずつ量を増やしてください。症状が出た時のことを考えて、平日の昼間に試すと安心です。食物アレルゲンが荒れた皮膚から侵入し、食物アレルギー発症の原因の一つになると考えられています。毎日のスキンケアや皮膚の炎症の治療を積極的に行い、皮膚のバリア機能を改善させることも重要です。
かゆみをがある湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
発症の原因は、遺伝的な要因や、ダニやホコリなどの抗原、食物、環境など様々なものが複雑にからみあっていると考えられています。
赤ちゃんの頃からこまめなスキンケアと保湿剤を使って、スベスベのお肌を保ち、アトピー性皮膚炎の発症を減らすことができます。
よく泡立てた石鹸を使って手で優しく体を洗い、しっかりすすいでください。お風呂の後はしっかり全身を保湿します。湿疹のあるところには、ステロイドの塗り薬を塗ります。数日しっかり塗るとかなり良くなりますが、すぐにやめるとぶりかえしてしまいます。医師と相談しながら減らしていきましょう。
鼻の粘膜にアレルゲンが入ってくるために起こるアレルギー反応によって、鼻水・鼻づまりなどを起こす病気です。
決まった季節だけに鼻の症状が起きる季節性アレルギー性鼻炎と、1年を通じて起こる通年性アレルギー性鼻炎に分けられます。
発症は低年齢化していて、2-3歳でも発症するようになりました。
こまめに鼻吸引をして、鼻の粘膜の状態を良くしましょう。
小さなお子さまは嫌がってしまうかもしれませんが、マスクをしてアレルゲンの侵入を防ぐことも大切です。
抗アレルギー剤の内服や点鼻することで症状が落ち着きます。小さなうちから使えるお薬がありますので、医師にご相談ください。